約 2,472,042 件
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/128.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257382677/871-873 俺の幼馴染がこんなに不人気なわけがない 最近のきょうちゃんの様子がどこかおかしいのは気付いていた。 小さな変化は結構前からあって、ちょうど一年前ぐらいからだった気がする。妹の桐乃ちゃんに『人生相談』を持ちかけられて、それを解決しているうちに少し険悪だった兄妹仲が改善されたらしい。 それ以来どことなくきょうちゃんはいろんな人に優しくなった気がする。元からお節介焼きで優しかったけど、それがさらに二割から三割増しぐらいで優しくなった。 それと「お兄ちゃん」って呼ばれてみたいらしい。三年生に進級する少し前ぐらいにきょうちゃんの家で、ぱそこんの画面に映っていた可愛らしい女の子の絵にもそう呼ばせていた。きょうちゃんは全力で否定してたけど、これも兄妹仲が良くなった影響なんだろうなぁ。 桐乃ちゃんがアメリカに行ってからは、きょうちゃんは「気にしてねぇよ。むしろせいせいすらぁ」と強がりを言っていたけれど、やはり少し元気を無くしてしまっていた。 こういうときこそ幼馴染の私が少しでもきょうちゃんの心の穴を埋めれれば良いのになぁ……と、あのとき私はそんなことを考えていた。 でも、その役目は、どうやら素敵な先約がいたらしい。いんたーねっとで知り合ったお友達で、同じ高校の後輩となった黒猫さん(本名は五更さんというらしい)にスポットライトは当てられた。 それから数ヶ月、私が気付いた時にはいろんなことが変わっていた。 きょうちゃんは三年生という時期になったというのに部活に入ったそうだ。 黒猫さんと同じ部活動で、げーむ研究会だそうだ。機械が苦手な私には全く何をするのか想像出来ないが、ときおり聞かされる話によると何やら大変面白いらしい。 その代わり、私ときょうちゃんがいっしょに下校する回数は減ってしまった。 放課後は部活動だけでなく、黒猫さんの掃除のお手伝いをしてあげたこともあった。 どうも黒猫さんがクラスで打ち解けていないらしくそれが心配なようだ。私も心配だったので黒猫さんのために手伝ってあげた。 その代わり、私がきょうちゃんに図書館で勉強を教える回数は減ってしまった。 休日も黒猫さんとよく会っているらしい。げーむを作って、それをお披露目する発表会があるため、そのげーむのでばっくという作業をやっていたとのこと。 きょうちゃんは休日返上でお節介を焼いていて、やっぱり優しいなぁと思った。 その代わり、私の家にきょうちゃんが遊びに来る回数は減ってしまった。 黒猫さんと遊んでいるときょうちゃんは本当に楽しそうな顔をしている。私にもたまに微笑みかけてくれるけど、それとはどこか違う心底楽しそうな笑いを黒猫さんには見せている。 私は幼馴染。だからきょうちゃんの隣に私が居るのは当たり前の日常のこと。 黒猫さんは……。 これは多分、きょうちゃんの隣に黒猫さんが居るのは特別な非日常のことなのだ。 きょうちゃんにとって私の存在は普通であって、決して特別な存在ではない。 ここ数ヶ月ばかり、そのことをひしひしと我が身に感じていた。 隣に居ると安心して、とっても地味で、気を置かないで話ができる幼馴染の女の子。 それが私の限界なんだと。きょうちゃんの中で存在する私の限界なんだと。 そんなことを考え感じていたここ最近であったが、ついに私は私の限界を現実に突きつけられる光景をこの目で見てしまった。 忘れもしないあの日の校舎裏。時刻は三時半だった。 アメリカに居る桐乃ちゃんから来ためーるを見てから、どこか顔色が悪くなって、 私の携帯電話を借りてあやせちゃんに電話をした後に、「ヤボ用ができた」と言って一人で学校へと戻っていったきょうちゃん。 私はそのまま家に帰ろうと思ってたけど、どうしてもきょうちゃんが気になってしまった。めーるを見たあとに垣間見たきょうちゃんは、どうにもただならぬ様子だったからだ。 私はきょうちゃんの後を追って学校に着き、下駄箱にきょうちゃんの靴がないのを見て屋外に居るのだろうと思いきょろきょろと校舎外を探し続け、校舎裏できょうちゃんともう一人の人影が見えた。 もう一人の人影が黒猫さんであることがわかるぐらいまで近づいたそのとき、私はまるで鈍器で頭を殴られたかのような衝撃を受けた。 好奇心から後をつけようなどという卑しい気持ちは無く、ただ純粋に心配で追いかけていっただけなのに。 好奇心から隠れて覗こうなどという卑しい気持ちは無く、ただ偶然にもその光景を見てしまっただけなのに。 きょうちゃんのピンチに私が颯爽と現れて助けてあげれば、今までみたいに私の相手をもっとしてくれるようになるかもしれないなどという卑しい気持ちは無く、ただ、ただ、ただ。 本当に、ただ本当に、きょうちゃんの助けになりたかっただけなのに。 私の見間違いで無ければ、黒猫さんはきょうちゃんの頬に背伸びして口付けをしていた。 このっ……、このっ……、このっ………………! 泥棒猫ぉッ……!! こんな汚い言葉を、今すぐに叫んでしまいたいほどの衝動に私は駆られ、それでも何とかその衝動を押さえつけ私はその場から駆け足で立ち去っていた。
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/497.html
http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1306742825/73-83 もう逃げない。 もう逃がさない。 「俺は桐乃が大嫌いだ。我が儘で、理不尽で、俺なんかと違って良く出来た妹が大嫌いなんだ!」 「…でもな、そんな大嫌いな妹を、必要としている俺がいる」 「お、お兄さん…?」 「わかってるぜ?おかしなこと言ってることぐらいはさ。―――でも俺は妹が、桐乃が傍にいてくれないとダメなんだよ。あいつはもう、俺から切り離せないところにいるんだ。 …でもな、あやせ」 改めて、自分の心に確認する。 大丈夫だ。 俺の気持ちは、嘘じゃない。 「桐乃だけじゃ、だめなんだ。―――桐乃と同じぐらい、俺はお前のことを必要としているんだ…!!」 誰も、代わりなんて務まらない。 俺は、新垣あやせが必要なんだ。 「お前がどこかに行くなんて、考えたくねえ…!!認めたくもねえ!!」 あやせの肩を掴む手が、段々と震えてきた。 「俺は、お前が必要なんだよあやせ!!どこにも行ってほしくない!―――お前も、俺の傍にいてほしいんだよ!桐乃の為じゃなく、お前の為でもなく、俺の為に!!」 これが、俺の本音。 貪欲な、俺の望み。 自分勝手な、俺の我が儘だ。 「これが俺の気持ちだ、あやせ。これ以上、俺が言えることはない。これ以上お前を止められない。だから、これが最後だあやせ。―――お前は、どうしたい?」 ここまで言うと、あやせは、心ここにあらずみたいな顔をしていた。 「あやせ…!」 あやせの肩を少し揺らそうとした。が、その寸前にあやせの肩が震え出した。 「わ、私…。私は…」 ポロポロと言葉を紡ぎ始めたあやせを、俺は黙って見る。 「私は…、桐乃と…」 止まっていた涙が、再びこぼれだした。 「桐乃と―――お兄さんと…、一緒に、いたいです…」 「…あやせ」 あやせの頭を胸の辺りに寄せ、手を背中と頭の上に置いてやる。 そうしてやると、抑えていたものが爆発したのか、泣き声は更に大きくなった。 「ごめん…なさい!私…、私…!」 「いいって、あやせ」 俺は、あやせの頭を撫でる。 「言ってくれてありがとうな?すげー嬉しかった。 ―――だから、今は泣いていいから」 「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!」 あやせが泣き止んで落ち着くまで、俺はあやせの頭を撫で続けた。 今まで我慢していたのだろう、桐乃の為に。自分の為に。 その枷が外れた今、あやせを止めるのは酷ってもんだ。 今は、感情のままに泣かせてやっておこう。 ―――そうして、数十分後 俺、御鏡、あやせはエターナルブルーの外に出ていた。 「――美咲さんは、あやせさんを諦めるとのことです」 御鏡から最初に言われたのは、今回の結果だった。 いろいろあったけど、これは成功したと言っていいだろう。 しかし… 「意外と簡単に諦めんのな。桐乃にはあんなにしつこかったのに」 「いやぁ、実は美咲さんはあまりあやせちゃんに執着してなかったんだ」 「はぁ?」 「あくまでも、美咲さんにとってあやせちゃんは桐乃ちゃんの代わりだった…そういうことだよ」 あやせちゃんには失礼だと思うけどね、と付け加える御鏡。 あやせも重々承知の上だったのだろう、気にした様子はなかった。 「でも、元々条件の一つだった『桐乃さんを海外に誘わない』、は無くなっちゃったことになる。つまり、また桐乃さんは海外に誘われることになるよ?」 「そんなの、何度でも諦めて貰うさ」 そう言うと、御鏡はクスッと笑い、「そう言うと思った」と見透かしたように言った。 「…そろそろ、来るかな?」 「ん?なんか呼んだのか?」 「うん。今回の、関係者の一人をね」 「関係者?…って、お前まさか!!」 「―――あやせ!!」 聞き覚えのある声がこだまする。 声がした先にいたのは、 我が家の自慢の妹様、高坂桐乃だ。 「桐乃…」 あやせが、ボソッと親友の名前を呼ぶ。 ヅカヅカと歩いて来た桐乃は俺達に目もくれず、あやせの前に立ち止まった。 そして、何も言わずに―― パァンッ! あやせに、平手打ちをかました。 「こんの…バカ!」 そう、怒鳴って。 「き、桐乃…!」 「アンタは黙ってて」 「はい!でしゃばってすみませんでした!!」 ギロッと睨まれると、なんか逆らえなくなる俺。 蛇に睨まれた蛙とはまさにこのことだ。 「桐乃…」 頬を抑えるあやせに、桐乃は言った。 「バカ!バカバカバカ!あんたわかってる?あやせが海外に行くって言われてどんな気持ちだったか!どんなに辛かったか!!自分勝手に話を進めて! 私のため?何様!?確かに相談したのはあたしだけど、そこまでして欲しいなんて言ってないっつーの!!」 「お、おい桐乃!」 流石に言い過ぎだろう。 間違っていたとはいえ、あやせはお前の為にしたんだから。 桐乃を制止しようとした俺を、御鏡が肩を掴んで止めた。 「な、なんだよこんな時に」 「あの二人は大丈夫ですよ」 ほら、と御鏡が目をやった先を見る。 再び、あやせと桐乃に目を向ける。 「桐乃…」 言葉を紡ごうとしたあやせを、桐乃は遮った。 ガバッと、あやせに抱き着いて。 「き、桐乃…?」 困惑しているあやせに、桐乃は言った。 「あやせが…いなくなったら、あたしどうしたらいいの…? いつも支えてくれたあやせがいなくなるなんて、あたし嫌だよ…? あやせは一人だけなんだから―――だから、もうどこにも行こうとしないでよぉ…」 そう言った、桐乃の声でわかる。 桐乃は、泣いていた。 前見た時はあやせが泣いていたけど、今回は逆だった。 状況も、なにもかも逆だった。 ただ一つ違うのは、あやせはどこにも行かないってことだ。 「桐乃…」 あやせも、桐乃の肩に手を回した。 「ごめんね…ごめんね、桐乃…!」 そう言ったあやせも、また泣き出してしまった。 暗くなったとは言え、人通りが多い街中で、泣きながら抱き合う少女二人は、なんか変な絵だった。 だからといって、それをどうこうしようとするような空気が読めない俺ではない。 このあと、俺達は再び数十分待たされることになったのだが… 待つ時間が苦、なんてことは、塵ほどにも思わなかったね。 「―――あ~…、久しぶりに泣きまくったら喉乾いた!」 「久しぶりって、前も泣いてただろうが」 「うっさい黙れ!」 「うぼぉ!」 コイツ、ボディーブローかましてきやがった…! 「女性に涙をカミングアウトするのは、失礼なことだよ?京介くん」 相変わらずの微笑面で、そう言ってきた御鏡を睨む。 だけど、御鏡はそれに怯むことなくニコニコしていやがる。 慣れてきやがったな、コイツ…。 「ってわけで、今からファミレスでも行かない!?もちろんあんたの奢りで」 「ふざけんな!!俺よりも金持っているであろう御鏡に奢って貰いやがれ!!」 「…あんた、こういう時に『任せとけ!』ぐらい言えないの?だから甲斐性ないのよアンタ」 「ぐうぅぅ…!」 好き放題言いやがってこのアマァ! 「つか、ファミレスに行くのは賛成なんだけどよ…。そろそろ帰らねえと親父達に怒られるぞ?」 「…あ、もうこんな時間なんだ…残念」 俺も、少し残念だった。 こんなメンツで集まることなんて、二度とないだろうしな。 「まあ、また改めて遊びに行こうぜ、な?」 「うん、賛成」 「てめぇは誘わねえぞ」 「ここまで来て仲間外れかい!?京介くん!!」 「お前を仲間だとは認めない」 「酷い!」 とまぁ、今日はみんな帰ることになり、この奇妙な集まりはお開きとなった。 帰り用に御鏡が、自社の車を2台呼んでくれたのにはビビったね。 車には最初、俺と桐乃、御鏡とあやせで分かれて乗ろうと言っていたのだが、俺があやせの親に説明するためと無理矢理理由を付けて、俺とあやせ、桐乃と御鏡で分かれることにした。 桐乃は、納得いかないって顔をしていたけどな。 それに、御鏡はウチの親も知ってるから(親父は嫌ってるけど)、多分コイツが送っても問題ないだろう。 「私がいないからって、あやせになんかしたら、殺すから」 「しねえよ。とっとと乗りやがれ」 シッシッと手を払う仕種をする。 相変わらず不機嫌そうな桐乃は、やっと車に乗り込んだ。 「それじゃ、僕も」 「今日はありがとうな、御鏡。本当に、助かった」 コイツがいなかったら、何も出来ずに終わっていただろうと考えると、本当に感謝してもしたりなかった。 「―――御鏡!」 「…ん?どうしたの?」 「あ、まあ、その…」 車に乗ろうとしていた御鏡に、俺は声をかけた。 「…今度ウチに遊びに来い。もう少し詳しく秋葉を紹介してやるよ」 そう言った俺を、御鏡は不思議そうな目で見ていた。 「…なんだよ?」 「あ、いや、その…」 「…いいの?」 その時、俺は何を思ったのか、とんでもないことを言ってしまった。 「友達、だからな」 「…ふふふ。うん、必ずお邪魔するよ」 それじゃ、と言った御鏡を乗せた車は、すぐに見えなくなった。 「んじゃ、俺達も行くか」 「…はい」 御鏡達を見送った後、俺とあやせも、車に乗り込んだ。 俺達を乗せた車は、途中まであやせの家を目指していたのだが… 「ここで停めてください」 と言ったあやせによって、途中下車することになってしまった。 送ってくれた車を見送って、俺はあやせに聞いた。 「なんで、途中で降りたんだ?あやせ」 「お兄さんとお話をしようと思いまして。―――お兄さんも、私と一緒に来てくれたのは、同じ理由なんじゃないですか?」 「まあ、そうなんだけど…。でも、別にあやせの家の前で話してもよかったんだぞ?」 「嫌です。家の前で大声だして親に見られたらどうするんですか?」 大声出す気はねえけどな。 まぁ、もう降りてしまった後だし、同じことか。 俺は、先を歩くあやせについて行った。 「ここって…」 「はい、お兄さんと私の思い出の場所です」 俺の家の近くにある、児童公園。 あやせの言う通り、考えたらいろいろあった場所なんだよな。 ここで、桐乃とあやせは仲直りした。 ここで、俺はあやせに犯罪者予備軍認定された。 ここで、俺はあやせに人生相談を受けた。 ここで、俺はあやせにハイキックをかまされた。 ここで、俺はあやせに防犯ブザーを鳴らされた。 …ろくな思い出ねえなオイ。 「お兄さん、どうしたんです?苦虫を噛み潰したような顔をしてますよ?」 「…なんでもない」 「そうですか?ならいいんですけど…」 そうして、俺はあやせが話し始めるのを待っていたのだが… …桐乃といい、あやせといい、話があるって言った奴は、なんで話し出すまでに時間がかかるのかね? それからしばらくして、やっと喋ったあやせは、こんなことを言ってきた。 「―――お兄さん。私、待っているんですよ?」 「な、何を?」 「お兄さんの気持ちを、私に言ってくれることです」 「気持ち…?」 「はい。――私は、こういうのは、先に男の人に言って欲しいんです」 「…スマン、さっぱりわからん」 「もう…私はちゃんと行動で示したんですよ?だから、お兄さんも逃げないでちゃんと言ってください」 「行動って…あっ」 その時、この前のあやせとのデートで、あやせが俺にした口づけを思い出した。 行動っていうのが、このことだとしたら… 不意にあやせに目をやると、スカートを掴んでいるあやせの手が、少し震えているのがわかった。 ―――この娘は、平然を装って、精一杯の勇気を振り絞って、俺の答えを待っているのか。 ここで答えないなんてことをしたら、マジで嫌われてしまうかもしれないし、ちゃんと答えないとな。 …まあ、答えなんて最初から決まっているんだけど。 「あやせ」 あやせは、ビクッと全身を強張らせる。 「俺、お前のことが大好きなんだ。だから…」 「俺と、結婚してくれませんか?」 「嫌です」 「え?」 あれ?今、俺フラれた? 「あ、あやせ?どうして…?」 「なんでいきなり結婚なんですか!?順序飛ばしすぎです!!」 「ゆ、ゆくゆくはそうなるんだから、同じことだろ!?」 「全然違います!結婚する時は、改めてプロポーズするのが普通です!」 「そ…そうなの?」 「そうなんです!―――ああもう!!お兄さんのせいで全部台なしじゃないですかぁ!!」 「お、俺のせいかよ!?」 「当たり前です!!もう…、今度はちゃんと言ってくださいね!?」 そう言って膨れる、あやせ(←可愛い)。 「えっと…、また言わないといけないの?」 「当たり前です!!」 「改めてってなると、なんか恥ずかしいんですけど」 「自業自得です!!私だって、聞くのは恥ずかしいんですから、おあいこですよ!?」 「そ、そうなの?」 「そうなんです!!」 ―――と、言うわけで、俺はもう一度あやせに告り直さないといけないという、羞恥プレイをする羽目になった。 「あやせ」 「…はい」 「俺、あやせのことが大好きなんだ。だから…」 「―――俺と、付き合ってくれませんか?」 「―――はい…!」 こうして、 俺とあやせは、晴れて恋人同士となった。 「…ふふ」 「…へへ」 不思議なもんだ。 あのあやせと、こうして恋人同士になるなんて、想像もしてなかったしな。 改めて、あやせを見る。 俺の彼女であり、最愛の人。 この娘が、俺がずっと一緒にいると、誓った娘なんだ。 間違いない。 俺は他の誰でもない、あやせを選んだんだ。 「…ん?」 あやせを見ていると、ある物が目に入った。 「あやせ、そのペンダントって…」 「これですか?―――あの時、お兄さんから貰った物ですよ」 「ああ、やっぱり。使ってくれてんだ」 「もちろんです。お兄さんが始めてくれたプレゼントですから」 嬉しいことを言ってくれるものだ。 と、そこで俺はついでに、あやせに聞いておきたかったことを聞くことにした。 「…なあ、あやせ」 「なんですか?」 「あの時のデートって、結局なんだったんだ?」 前にも聞いたことなのだが、あの時は話題をすり替えられて、聞けなかったんだよな。 「あれは…、あの時の私にとっての、最後の我が儘のつもりだったんです」 「我が儘?」 「海外に行く前に、お兄さんの誤解を解いておきたかった…。それに、最後くらい、楽しい思い出を作っておきたかった。―――だからあれは、お兄さんとの最初で最後のデートをしようと思った、私の我が儘だったんです。」 なるほど。 だから、あの時のあやせは、違和感を感じるほど素直だったのか…。 「あと、あやせ…」 一番聞いておきたいけど、一番聞きにくい質問をすることにした。 「あの時の…、キ、キスは?」 そう聞いたとたん、あやせの顔が真っ赤になった。 「あ、ああれはその…!――衝動に任せてしまったんです」 「衝動?」 「お兄さんが私に駆け寄って来てくれて、とても嬉しかったんです。―――だけど、同じくらい、悲しくもなったんです。 だから―――あのキスは、ありがとうって気持ちと、さようならって気持ちが入り混じったものだったんだと、…今は思います」 「そう、だったのか…」 あの時、もう少しちゃんとあのキスの意味を考えていれば、もう少し早く動けたかもしれないと思うと、あの時浮かれまくっていた俺を、殴りたくなった。 「…でも、それを含めた全てのおかげで、今こうしていられるのかもな」 「?何か言いましたか?」 「なんにもない」 ―――そう。 ここまで来るのに、いろんなことがあったけど、その全てがあったから、俺はこうしてあやせと繋がったんだと思う。 そう考えると、今まで起きた全てのことが、よかったって思えるんだよ。 「さて、名残惜しいけど、そろそろ帰ろうぜ。あやせ」 「はい…そうですね」 「そんな落ち込むなって。また会えるだろ?」 「…はい」 「それじゃあ、行こうぜ。送っていくからさ」 俺は公園の出口に向かって歩き出した。 「あ、ちょっといいですか?お兄さん」 「ん、なんだ?まだ何か」 喋りながらあやせの方を振り向くと、また言葉を遮られた。 今度はキスされたわけじゃないぞ? 抱き着かれたんだよ。 そりゃあもう、ドスン!ギュッて感じで。 「あやせ…?」 「…お兄さん」 「ん?なんだ?」 「…夢じゃありませんよね?―――お兄さんは、傍にいてくれてますよね?」 ―――ああ、可愛いなぁもう! あやせを、ギュッと抱きしめる。 「夢じゃないぜ。俺はここにいる たとえ、見えない場所にいても、俺はお前の傍にいるから」 「…だから、お前も俺の傍にいてくれ、あやせ」 「はい…!」 ―――もしまた、あやせが苦しい思いをしていたら、 悲しい思いをしていたら、 何度でも言ってやろう。 「お前の傍に、いつもいる」と。 「お前を、いつでも助けてやる」と。 夢で終わらせねえよ。 俺は確かに、ここにいるんだから。 一生かけて、叶えてやるさ。 『桐乃と、お兄さんと、一緒にいたい』 そう望んだ、あやせの、願いを。 その後、あやせとの交際を知った桐乃と、黒猫を巻き込んだ一問着が起きるのだが、それはまた別の話。 ―――数ヶ月後、 俺は渋谷駅で電車を降りて、全力疾走していた。 改札を抜け、待ち合わせの場所に急ぐ。 「うおぉぉぉぉ!」 待ち合わせ場所が見えてきた。 そこにいる、一人の少女がこちらに気づいたのか、軽く手を振ってくれている。 近づいていくにつれ、段々とハッキリしていく、そのシルエットは… 間違いなく、俺の愛しの彼女――新垣あやせだ。 「すまん…ちょっと遅れた…」 呼吸を整えながら、あやせに話かける。 そんな俺に、 「許しません」 と、あやせは笑顔で死刑宣告をした。 「ど…どうすればいいでしょうか?」 「うーん、そうですね…」 少し考えている仕種をして、あやせはすぐに、思いついたように言った。 「お兄さん、少し目を閉じてくれますか?」 「え…?」 辺りをキョロキョロ見渡して、あやせに確認する。 「…ここで?」 「はい」 ニッコリと笑っているあやせは本気だ。 「――わかった…」 覚悟を決めて、目をつむる。 なんでもこいやオラ! 「…お兄さん」 「ん?―――んん…!?」 あやせの優しい声がして、頬に手を当てられた。そして… 「っへ、いはひいはひあやへいはひ!」 頬を、つねってきた。 パッと離してくれたが、まだズキズキとしている。 「な、なにすんだあやせ!!」 すっげー痛かったぞこんにゃろう!! 「ははは、あははははは…!」 「あ、あやせ…?」 見たこともない、あやせの大笑いに、驚いてしまう。 「ははは…――お兄さん」 「な…なんだ?」 「私、今とっても幸せです」 そう言って、ニッコリと笑ったあやせは、今まで見てきたどんな笑顔も霞むぐらい、可愛かった。 「これからもずっと、―――いえ、一生、幸せでいさせてくれますか?」 そう聞いてきたあやせに、ごく当たり前のように俺は答えた。 「もちろんだ」 この時、俺は思ったね。 俺は、最高に幸せだってな。 Fin.
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/1301.html
高坂 桐乃 黒猫 沙織・バジーナ 田村 麻奈美
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/373.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293190574/903-905,919 「冷静に考えれば 桐乃のお兄さんがこんなに欲情しないはずがない です」 「この作品のタイトルのように言わないで頂戴、小娘が。 見境のないこの雄は誰にでも発情するのよ。勘違いしないで欲しいわ。 現に今だって……」 黒猫の醒めた目線に、俺のリヴァイアサンが項垂れる。 穴があったら入りたいが、手首を縛られているんじゃ仕方ない。 パンツ一枚で女の子の前にいるのも、そういう事情で 決して俺が露出狂のマゾではないことを理解していただけただろうか? 「お兄さん、こっちを向いてください」 おちつけ、高坂京介、平常心だ、平常心…… 例え俺を呼んでいるあやせが、 俺の部屋だってのに、一月だってのに 水着であろうと、その程度で俺の超サイヤ人は反応しない。 さっきのはアレだ、常に超サイヤ人でいることで、超サイヤ人の違和感を無くす的なコトだ。 「どうです?このメガネ似合いますか?」 これが超サイヤ人を越えた超サイヤ人、超サイヤ人2ってとこかな? 「黒髪でメガネ、先輩の好みだものね……全く単純な脳細胞ね それとも下半身と脳が直結しているのかしら?」 「そう言いながら自分もメガネをかけてないで下さい」 「勘違いしないでくれるかしら? これはメガネではないわ。このスク水のオプションよ?」 「どこの世界に部屋でスクール水着に着替える人がいるんですか!」 「貴方、自分の姿を鏡で見てみたらどう?」 「そ、そうやって変態のお兄さんを挑発しようとしているんでしょうけど無駄ですよ!」 あやせさん、その手にもった定規は一体…うげ!? 首!? 首!?! ゴキって、掴んで!? 「ほーら、貴方を見てる時のお兄さんの…その、あ、アレは地面から10センチ 私を見ている時のお兄さんは地面から13センチ、私の方が3センチも大きいです!」 「ぐ…これはどういうコトなの、先輩……」 「分かっていませんね、セ・ン・パ・イ 桐乃のメモを盗み見た所によると、お兄さんの変態ポイントは大きく分けて三つです。 一つは黒髪、一つはおっぱい、一つはメガネ 私達は黒髪で伊達メガネをかけた時点でイーブンですけど……」 チラリ、と年上の少女を見下ろしてあやせは勝ち誇ったように笑う 「ち…乳の差が戦力の絶対的な差ではないわ……」 「おっぱいの差が絶対的な差なのは、お兄さんの反応をみれば一目瞭然じゃないですか!」 「そのとーり! だからアンタたちさっさと帰れば?」 き、桐乃!? どうしたんだその髪の色は!? 「べ、別にあたしも受験あるし、黒髪に戻したっておかしくないでしょ?」 た、確かにそうだが……それとダテ眼鏡&水着にはなんの意味が!? 「……先輩、新記録更新というのはどういうコトなのかしら?」 「14センチ……確かに私より桐乃のほうが胸は大きいですけど……ですけど…… 桐乃は妹だって……お兄さん、分かってますよね……ふふふ……」 「……キモッ」 殺せよ! もういっそ殺せよ!! 「邪道です……みんな、邪道すぎます!」 「せ、せなちー!?」 「高坂先輩の歪んだ性癖を甘くみていませんか? 伊達メガネで本当に先輩が興奮するとでも? そんなの、乙女ゲーをホモゲーっていうようなもんじゃないですか。 見てください、本物の眼鏡っ子を前にした先輩のペニックスを!」 ぐおぉぉ…巨乳&眼鏡のコンボで地上15センチを記録!? 「お、お兄さんの好みは黒髪なんですよ!? 貴方は茶髪じゃないですか!」 「ふふふ……ちゃんとブリーチで卍解して黒髪に染めるから問題ありません!」 「あら? 人の眼鏡を伊達と言って置いて、自分は偽物の黒髪で勝負するつもり?」 「そ、そうだよせなちー! あたしは元々は黒髪だけど、せなちーは茶髪じゃん!」 「お、お兄ちゃんが黒髪だから、私だって染めてる可能性もあるんだから!」 それは伏見先生かかんざき先生に聞け…… っていうか何なんだよ、みんなして ここは俺の部屋だぞ!? ハワイじゃねーんだぞ!? 揃いも揃って水着で眼鏡でウロウロしやがって! 俺の手が自由なら、おまえら全員サンオイル塗ってやるんだからな! 「はんっ! あたしは伊達にエロゲーやってるわけじゃないし? パソコンの見過ぎで視力落ちる可能性だってあるんだから! お父さんも眼鏡かけてるし? これから眼鏡っ子になる可能性充分だし?」 「ふっ…私は既に日常的にカラーコンタクトを使用しているのよ? コンタクトとはつまり眼鏡のコトよ。私はすでに眼鏡っ子だったということね」 「カラーコンタクトと伊達眼鏡に違いが見受けられないんですが、五更さん」 「お、お兄さんが好きなのはただの黒髪じゃなくて黒髪ロングな筈です!」 「た、確かに、兄貴のコレクションの中には、か、髪でシゴいてるのもあったし? せなちーの長さだとちょっとねー。あたしぐらいの長さじゃないと?」 (さり気なくベルフェゴールの登場フラグをへし折るとはやるわね……) 「あらあら、私困ってしまいましたわ…… 京介お兄様の性癖がそのようなものだったなんて」 さ、沙織!? 「な、な、何が困ってしまいましたわ~よ!? お嬢様モードで来ておいて!」 「そ、そ、その水着は何なんですか! 破廉恥な!」 「いえいえ、今日は京介お兄様の部屋で水着パーリィだとお聞きしまして でも急なお誘いでしたので、水着が去年のしかなくて……」 こ、零れ落ちそうでございます……ゴクリ…… 沙織の身体は未だ成長を続けているというのか…… そして俺の超サイヤ人も2から3へと成長しちまったってのか…… スゲーぜ超サイヤ人3。物理法則無視して髪が伸びるだけあるぜ。 記録も一気に20センチまで上昇しやがった。 「あざとい…あざとすぎるわ、沙織…… いつもの瓶底眼鏡はどうしたというの? そんなオシャレ眼鏡…… いえ、それよりストレートパーマを当てている辺りが、最高にあざといわ」 「み、みなさん、ここは一旦手を組むべきじゃないですか?」 いや、手を組むとかわかんねーよ!? 何をすりゃ勝ちなの?! 勝者は俺をどうする気だ!? ん? なんか縛られた手が弛んできている気が…… 「マネージャーさん、マネージャーさん、ジッとしててください」 「京介、今助けるからね!」 ブ、ブリジット! リア! お前達…… よかった、マトモなのはお前達だけぜ…… 水着姿なのはもう突っ込まないけど 「……アンタ、それ何?」 へ? ゲ…馬鹿な、俺の超サイヤ人が4に!? 「……ロリコン……いえ、ペドフィリアね」 「通報しました」 「ショ、ショタはいけるんですか? 高坂先輩!」 「……せ、拙者達は思い違いをしていたでござる…… 京介氏の性癖は黒髪・おっぱい・巨乳、そう思われていた…… でも実は違ったのでござる……京介氏の本質は男であるより先に兄! それも 俺は妹でも食っちまうんだぜ という鬼畜兄貴でござった! 故に、何よりも優先されるのは 年下 !! 庇護欲を擽る幼女こそが、京介氏のドストライク!!」 「それってつまりペドよね」 「シネ」 「半ズボンとサスペンダーですね」 ま、まさかこの場で一番マトモじゃないのが俺だったなんて!? 推理小説を読んでいたら、犯人は実は一人称の俺だった的な展開っ!! ち、違うんだ、ブリジット、リア、俺はお前達をそんな眼で見ていたわけじゃ…… 「マ、マネージャーさんなら……いいです」 「京介なら……いいかな?」 この小説には探偵役がいなかった!! ま、まさか完全犯罪達成しちまうってのか!? い、いいのか? ヤっちゃていいのか!?! 「いいわけないでしょうがぁ!!」 「――つーわけでよぉ、桐乃達がジャーマネ凹ってる間に ジャーマネのパンツ加奈子が頂いちゃったんだよねー 加奈子ってばロリロリだけど、中身は大人の女だから庇護欲とかありえねーし?」 「へ、へぇ…」 「あ、いくらランちんでもジャーマネのパンツはやらねーかんな?」 (何かがオカシイ……でも何がオカシイのかわからない……)911 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2011/01/08(土) 20 05 13 ID gU6fSbM2 905 激しくGJ 両親が登場して、水着姿のまま家族会議マダー919 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2011/01/08(土) 21 17 56 ID kyw3m26v [4/4] 911 「京介、お前とは一度話し合わなければならないと思っていた……」 「親父……」 親父はお袋を退室させると、晩酌をあおった。 その姿に、違和感を憶える。 親父は俺を叱る時はシラフで、ズバッと言ってくる筈だ。 それが間を探すかのように、酒を含んだのだ。 「桐乃の趣味が……」 「俺と桐乃は関係ないだろ!」 「最後まで聞け。桐乃の趣味は妹らしいな」 「へ? あ…ま、まあな……」 確かに桐乃のアニメ・ゲームで好むジャンルは妹モノだ。 しかし親父、なぜそれを知っている…… 「妹か……お前はどう思う?」 「は? どうって、まあぶっちゃけ、前よりは仲良くやれてる自覚はあるな」 「桐乃のコトではない」 「おいおい、俺に桐乃以外に妹がいるってのかよ」 「……新しい妹が欲しいか?」 「え?」 「む?」 本気か親父っ!!? 「桐乃が妹を欲しがってるというのなら、な…… 俺も母さんと頑張るのもやぶさかではない」 「夫婦仲よろしいのは結構だが、息子に相談するんじゃねぇ……」 そもそも娘が妹フェチだから、娘つくるとか子煩悩ってレベルじゃねーぞ!? 「まあ、お前達もその歳で妹ができるのもどうかと思ってな」 「確かに気まずさがないわけじゃねぇが……別に家族が増えるのは悪いことじゃねえんじゃねえの? けどさ……必ずしも妹ができる訳じゃないよな?」 「………」 何「しまった…」みたいな顔してんだよ、この親父は。 もうやだ、俺がその酒飲みたい。 「それはそれとしてだ……お前にも言いたいことがある」 「まだ何かあるのかよ……俺のコト? はぁ……何だよ?」 「眼鏡は認めんぞ。眼鏡はない方が良い」 ……田村さん家の子供になろう。 「眼鏡の何処がいい!!」 「眼鏡いいじゃねぇかよ! 精液レンズにかかってる所とか最高じゃねぇか!」 「貴様は眼鏡じゃないから、眼鏡のものが裸眼に憧れる気持ちがわからんのだ!」 「なんで自家発電で親父の気持ちを考えなきゃなんねぇんだよ!」 「それから女性の価値は胸ではないぞ」 「エロ本はエロ本、リアルはリアルだろうが! 人を巨乳至上主義者みたくいうんじゃねぇ!」 確かに瀬菜の巨乳はガン見するがなぁ! 黒猫のちっぱいだってペロペロしたいわ! 「あと、髪の毛は黒髪よりは赤毛が……」 「それお前の嫁だろうがぁぁぁぁぁぁぁ!! ホントにアンタらラブラブですねぇえぇぇぇぇぇぇ!!」 もうやだこの家
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/104.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257382677/464-470 加奈子ルートが一つくらいあってもいいじゃないか。 つー事で好き勝手に書かせてもらいました。 俺は念には念を入れ、家に誰もいないことを確かめた。 「ま、あがれや」 「うぃ~~~~っす」 靴を脱ぎながら、そいつはこれ以上無いというほどダルそうな声で言った。 ツインテールの女子中学生、って言えばもうわかるだろ? 桐乃の友達の来栖加奈子だ。 いや。わかんねぇよな。なんで俺が加奈子を家に連れて来てんのか、とかそういう意味で。 お前らには、加奈子との事は一度も話して(書いて?)ねーし。 つーか、正直この話はしたくねぇ。あんまだらしない奴だとは思われたくもないしな・・・。 「『お邪魔します』くらい言えねーのかよ、このガキは」 「あ?家にお前しか居ねーのに、そんなん言う意味あるわけ?」 相変わらず最高に口の悪い奴だな。もう慣れたけど。 俺の部屋に入ると、加奈子はリュックみたいに背負っていた学生バッグを俺のベッドに投げ、 ベッドの側面を背もたれにして座って、携帯をいじっている。 俺は壁に立てかけてあったちゃぶ台を部屋の中央に据えた。 「げぇ。マジでやんの?」 「今日はそのために来たんだろうが」 桐乃の中学校は、5日後に期末テストを控えている。 俺の高校もまあほとんど同じ頃にテストがある。 お互い勉強する必要があるって訳だ。 まあ、相手が中学生なら俺もほとんど教えてやれるだろうしな。 こいつの成績はマジで悪い。卒業させちゃいけないレベルでヤバイ。 いつもつるんでんだから少しは俺の妹を見習えっつーの。 「それ、お前が勝手に決めたんだろ?加奈子、関係ねーし」 「いいからさっさとバッグから教科書出せって。教えてやっから!」 「あ”~~~?つーかんなもん今持ってねーし」 「何でだよ・・・」 「置き勉してんに決まってんじゃん」 「~~~!」 仕方がないので俺は押入れの中から、昔俺が使っていた中学時代の教科書を引っ張り出した。 幸い、桐乃達が使っているものと同じ物だ。 桐乃は当然兄のお下がりなど使うはずもなく新しいものを購入している。 ルーズリーフを何枚か渡してようやく勉強会が始められた・・・と思ったのだが。 「だりぃ~~~~~~~~~」 「お前・・・。まだ5分も経ってねぇんですけど・・・。」 集中力がないってレベルじゃねーぞ!これがゆとりか・・・。 加奈子はちゃぶ台に身を突っ伏して、青色吐息をはいている。 「そんなんでお前、普段の授業とかどうしてる訳?」 「メール打ってる」 負け組まっしぐらっすね・・・。 そのとき、俺の股間のモノに何かが触れる感触がした。 とっさに見下ろすと、ちゃぶ台の下から加奈子の足が俺の股間まで伸びていた。 可愛らしい柄の足首までの短い靴下に包まれた小さな足が、俺のモノをイタズラっぽく撫でる。 「お、おいっ!そういうのは後にしろって!」 「でも結局やるんでしょ?そういう事・・・。」 こいつの言うとおり、俺達はそういう事ばかりしている。お袋や桐乃の目を盗んでは・・・。 あのコスプレ大会の後くらいからだからもう4ヶ月になる。 「ここんとこ、お前のお袋さんが出かける用事なくて全然会えなかったじゃん? 今、テスト休みで部活無いから桐乃が家に居る日が多いだろうし、今日逃したらまたお預けだよ?」 そう言う加奈子の顔は少しだけ赤かった。 こいつなりに誘惑しているつもりらしい。ちんちくりんのくせしやがって。 いや、そのちんちくりんに欲情してんですけどね、俺。 エロゲーマーのうえにロリコンとか・・・。どこまで堕ちてくんだろうな・・・。 ・・・とかたそがれてると、いつの間にか加奈子は俺の横に四つんばいで近づいてきた。 「うわ~~もうテント張ってんじゃん・・・。やべー。つーかきめぇ。」 俺の目線はもう、頬を紅潮させて迫ってくる加奈子の顔に釘付けだった。 ちんこの状態は見なくたって分かる。もう痛いほどに勃起している。 加奈子は俺の制服のズボンのチャックをゆっくりと下ろす。 ここらへんもう慣れたもんである。 俺のブツは勢いよくチャックから飛び出てきた。 「溜まってんだろ?素直になれよ・・・。そしたら加奈子の口でしてあげてもいーんですケド?」 俺も加奈子ももう大分、息が荒い。 加奈子からは強烈に雌の匂いがする。 甘いような酸っぱいような柑橘系のフルーツの香りだ。 俺も、俺のブツも、もうただただ加奈子の行為を待ちわびている。 それを知ってか知らずか、俺の返事を待たずに加奈子は俺のブツに舌を這わせ始めた。 「うっ」 俺は思わず嗚咽を漏らした。 加奈子は構わず俺のちんこを愛おしそうになめ回す。 お前、確実に俺よりも俺のちんこの方が好きだよな。 俺達は付き合ってるんだろうか? そういう話をしたことがない。 デートみたいな事も一度もしていない。 ただ、お互いの都合が合うときに会って、エッチばかりしてる。 こういう関係、セフレって言うんだよな・・・確か。 「何かお前のちんこ臭えし、しょっぱいんですケド?ちゃんと風呂入ってんのかよ」 加奈子が熱い吐息をちんこに吐きかけながら言う。 「し、仕方ねーだろ、夏なんだし。」 「まぁ、この匂いキライじゃないし、別にイイけど。つーかむしろ好き」 ちんこの匂いが好きな女子中学生って・・・。悲しくなるなオイ。 まぁ、俺のせいだがな! 加奈子の唇が鈴口に触れたかと思うと、俺の肉棒は一気に加奈子の口に飲み込まれた。 口全体が俺の亀頭を責めあげる。 あまりの快感に体中がビクリと反応する。 加奈子は窺うように一瞬だけ上目づかいで俺を見ると、激しく頭を上下させてきた。 「うっ・・・ああっ!は、激しすぎるって!」 思わず情けない声出しちまった!一気に射精感が昇りつめてくる。 加奈子は容赦なく抽送を続けてくる。 さっきから射精すんのを必死こいて我慢してたけどそろそろ我慢の限界だ。 「加奈子っ!そ、そろそろ出る!出そうだ!」 加奈子の口の中で、俺の亀頭が大きく膨らむのを感じた瞬間―――。 「イ、イテテテテ・・・!」 加奈子の右手が俺の竿の付け根の部分を強く握った。 行き場を失った精液がちんこの中で暴れだし、付け根の辺りを突き刺されたような痛みが走った。 これはマジでやばいって! 「な、な、何すんだ!」 加奈子はちんこから口を離して言った。 「だって~精液ってチョー苦いし、喉に絡みつくから加奈子キレーなんだよね。」 「だから出るって言ったじゃん!口離しゃ良かっただろが!」 涙目で訴える俺。 「出しちゃダメだっつってんの!溜まってんのはさぁ・・・全部こっちに注いで?」 そう言うと、加奈子は空いているほうの手で制服のスカートをめくった。 もはや勉強どころじゃない。 加奈子と俺はベッドの上に移り、俺は一心不乱にセーラー服のエンジ色のリボンを解いていた。 わざわざ、お袋も桐乃もいない日にこいつを家に呼んだのはそうさ、こういう事をするためさ。 加奈子が勉強に集中しないのなんて当然だよな。 だが、少しくらい言い訳させてほしい。 高校生でSEX覚えた奴なら必ずやわかってくれると思う。 ・・・やっぱ猿になるだろ。そりゃ。 健康な男子高校生と女子中学生ならよ・・・。 いや・・・・・・女子中学生的にはどうなんだろうな?こいつしか知らんからわからん。 とりあえずこいつに関しては、いつもノリノリである。 ボタンを外しシャツを脱がせると、つけてる意味があるのかどうかわからないスポーツブラ(水色)のお出ましである。 それも外すと、何の凹凸もない胸板の左右に可愛らしい乳首が二つ。 「下は自分で脱ぐからさぁ、そっちもさっさと制服脱いだら?」 「あ、ああ・・・」 部屋に、二人のベルトを外すカチャカチャという音だけが響く。 遠くで子供が遊んでいる声が聞こえる。 俺達は互いに真っ裸になった。 さっきまで俺のちんこを咥えていた口にキスをする。 髪を撫でながら後頭部に手を伸ばし、頭の位置を固定しながら加奈子の口の中に舌を滑り込ませた。 「んぅ・・・」 ぺちゃぺちゃと水音を立てながら舌を絡ませ唾液を交換し合う。 荒い鼻息が互いの顔に吹きかかる。 最初の頃に比べて、お互いディープキスが随分上手くなったと思う。特に加奈子は。 実際今も、俺の舌は加奈子にいい様にされちまってる。 ダンス覚えんのもメチャ速かったし、体を使う事に関しての覚えはいいんだろうなこいつは・・・。 ふと、数週間前の黒猫の頬へのキスが俺の脳裏をよぎった。 かわいい、キスだったな。 まさか俺がこんな事をしてるなど黒猫は夢にも思うまい。 「呪い」という言葉が照れ隠しなのだという事ぐらい俺にだってわかる。 奥手なあいつがあんな事をした意味もわかってるつもりだ。 俺も黒猫の事は好きだ。一緒にいて一番楽しいのはあいつだ。 加奈子では、ない。 ぶっちゃけ彼女にするなら黒猫>>>>加奈子。 これが加奈子の話をしたくない一番の理由だ。 汚いなさすが京介きたない!大人になるってこういう事なの・・・。 もう開き直るしかねー。 加奈子とのキスはまだ続いていた。 息が苦しくなるまで求め合った後、俺達は唇を離した。 互いに胸を上下させる程、呼吸が荒い。 息が整うのも待たず、俺はゆっくりと加奈子をベッドに横たえた。 割れ目の上の辺りに申し訳程度に陰毛が生えているだけの幼い性器に、左右から指を当ててゆっくりと開く。 ピンク色の膣から愛液が一滴こぼれ、お尻のほうに流れていった。 もう大丈夫そうだな・・・。つーかこいつのパンツ(水色)ぐちょぐちょだったし。 へそにぶち当たりそうなほどにそそり立っているペニスを加奈子の秘所にあてがい、俺はゆっくりと腰を下ろした。 「んぁぁあああ・・・!」 加奈子は腰をビクッとさせ、身をよじるようにして俺の挿入に耐えている。 飲み込まれていく俺のペニスに、先端の方から順に快感が押し寄せてくる。 相変わらずキツイが、愛液のおかげで抽送はスムーズに行えた。 ちなみに俺達はゴムをつけない。いつも生でやってる。 初めの頃はつけてヤっていた。 そりゃ俺の快感は半減するけど、その方が安全だし俺のも長持ちするんだから加奈子にとっちゃいい事ずくめだろと思っていた。 だが、俺がゴムをつけることを嫌がったのは加奈子の方だった。 何でも俺の「勢い」が違うらしい。 狂ったように腰振ってる俺の姿が好き・・・もとい「かわいい」らしい。 どんだけ変態なんだよって話だ。 そういえばお前のメルルのコスプレに群がってたオタクたちにも同じ単語を使ってなかったっけ? お前の「かわいい」の基準おかしくね? そんなことを考えながら、俺は腰を加奈子の秘部に何度も叩き付けた。 「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」 肉と肉がぶつかり合うパンパンという音と加奈子のあえぎ声が一定のリズムを刻む。 俺のペニスは、もう油断すれば今にも発射しちまいそうな状態だ。 にもかかわらず、加奈子の奴は快感を求めて時折、膣をギュッと締めてきやがる。 俺はその度にうめき声を上げそうになる。 抽送を続けながら、俺は両手を加奈子の薄い皮下脂肪の上を滑らせながら、胸の真ん中にある二つの突起物に伸ばした。 「あん・・・・・・!」 乳首に指が触れると、瞬間的に加奈子は反応した。 人差し指で乳首を転がしながら、手の平全体でゆっくりと加奈子の胸をもみしだいた。 それにしても胸は揉まれると大きくなるとかいう迷信広めたのはどこの誰なんだろうな? いくら揉んでも大きくならないんスけど? よし、ならば舐めてみよう。 俺は唇で加奈子の乳首を固定しながら舌で何度もノックしてやった。 反応は劇的だった。 「ぅあうっ!」 電流が走ったように背中を浮かせる加奈子。 「それ、やばいって!や、やめて・・・マジで!お、おかしくなる・・・」 いつものこいつからは想像も出来ないような殊勝なセリフである。 当然、責めを緩めるような俺じゃない。 今度は反対側の乳首に同じことをしてやりながら、 もう片方の乳首を指でいじり、余った手で加奈子の腰を固定して高速でピストンしてやった。 「あ”ーーー~~~っっ!あっっ!やめろって・・・あっ!言ってんの・・・に・・・」 加奈子は懇願するように、搾り出すように声をあげた。 生意気な加奈子のしおらしい声に、俺の興奮は高まっていき、自然とピストンのスピードも上がる。 膣がリズミカルに収縮しだし、ひだひだの内壁が俺のペニスを押しつぶすように責め立てる。 俺は上体を起こして、二の腕で体を支えながら下半身全体で加奈子の秘所を打ち続けた。 俺も加奈子ももう汗まみれだ。俺の部屋にはエアコンがない。(無論、桐乃の部屋にはある。) 初夏の昼下がり。締め切った部屋は俺達の汗と熱気のせいで、不快指数は駄々上がりである。 もし、加奈子が眼鏡っ娘だったとしたら、そのレンズは完全に曇ってしまっていたに違いない。 俺が呼吸を荒げながらピストンを続けていると、加奈子は俺の胴体を求めて両腕を中空に漂わせ始めた。 イキそうになるとこいつは俺に抱きついてくるのだ。 加奈子の腕が届くように、俺は上体を近づけてやる。 加奈子は何とか俺の首筋に腕を回し、さらに上体を下げてやると首に腕を絡ませながら俺の胸に顔をうずめてきた。 すると膣が大きく脈打ち、ついで太ももがブルブルと震えだした。 胸元に目をやると、加奈子は恍惚とした表情で、快感に打ち震えていた。 くそぅ、自分だけ気持ちよくなりやがって。 俺はフィニッシュに向けてピストンを再開した。 上下左右、膣の内壁に激しくペニスをこすりつける。 「あうっ!ダメだって・・・いま、こんなに・・・ああっ!・・・激しくされたらぁ・・・」 お前の言うことなんか聞いてやらない。 俺は構わず自分のしたいように加奈子の中をかき回してやった。 「あ・・・・・・!ダメ・・・きちゃう・・・ヤバイのが・・・あ・・・あ・・・・・・イクうううぅぅうっぅぅっっ!!」 その瞬間、膣全体がまるで別の生き物みたいに波うち、 両足がつま先までピンと真っ直ぐに伸びたかと思うと、次には加奈子の体全体がガクガクと震えだした。 そして、膣の激しいぜん動に締め上げられた俺のペニスはその精を一気に放出した。 目の前が一瞬真っ白になったかのようだった。一瞬自分のペニスの中をそれよりはるかに大きいものが駆け抜けていったような感覚。 下半身全体をブルブルと震わしながら、俺のペニスは加奈子の奥にすさまじい勢いで精子を注ぎ込んでいた。 俺の長い射精が終わってもなお、膣の痙攣は続いていた。 加奈子は俺の腕の中で嵐が過ぎ去るのを待ってるみたいに震えていた。 ようやくオーガズムがおさまっても加奈子は茫然自失としたままだった。 俺は加奈子の背中に回している右手でそっと髪を撫でた。 加奈子はそれに気付くと、小悪魔的な笑顔で俺に頬をすり寄せてきた。 こいつが時折見せるこういう無防備な表情を見るとき、俺は思わず考えちまうんだ。 こいつ、実は俺にマジなんじゃねーの? 黒猫と付き合うからお前とはもう会えないとか言ったら本気でこいつは傷つくんじゃねーの?、とかな・・・。 俺達は大抵、エッチの後に長いキスをする。 このまま体を離すのが名残惜しいからだ、と俺は思ってる。少なくとも俺はそうだ。 体をピッタリとくっつけあって貪るように求めあう。 初めて異性と体を重ねてからわかった事は、人間はみんな寂しがり屋だって事だ。 だから時には、相手が誰だって良くなっちまうんだよな・・・。 加奈子・・・。お前どうなんだよ?相手が俺で良かったのかよ? そして俺は・・・どうなんだ? こうしてピッタリと体を寄せ合うと相手の心臓が脈打ってるのがわかる。 生きてるって実感が湧いてくる。 お前にも俺の心臓の音、伝わってる? 誰も信じちゃくれねーかもしれないけど、このキスの間だけは俺はこいつを本当に愛おしいと感じるんだ。 だのに、体を離したと同時にこの気持ちがしぼんじまうのはどうして何だろうな? そうなる事が分かっているからその日、俺はいつもより長くキスをせがんだ。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1638.html
312 :Monolith兵:2013/04/08(月) 23 55 00 ※この作品にはTS成分が含まれています。ご注意ください。 ※この作品は曾孫系ラブコメディです。 ※京介(嶋田)のキャラが一部崩壊しています。ご了承ください。 ネタSS「俺の妹が○○○なわけがない!」 その5 高坂桐乃は容姿端麗成績優秀、スポーツも陸上部で活躍するなど文武両道を体現する少女である。また、読者モデルとしても活躍しており、まさに完璧超人といっても過言ではなかった。 しかし、そんな彼女にも人には言えないことはあった。彼女は重度のエロゲオタであり、妹物と学園物をこよなく愛していたのだ。そして、最上級の秘密を彼女は持っていた。 「はい、これをどうぞ。」 そういって桐乃が兄、京介に手渡したのはティーン向け女性向け雑誌であった。京介はそれを手渡されたものの、何と返したらいいのか困惑していた。 「私にあなたの仕事ぶりを見ろと?以前はともかく中身が爺だと萎えるのですが。」 あんまりな返答に、桐乃は酷いですね、といってから返事をした。 「その雑誌に載っているのは私だけではなく、あやせもいるのですが…。」 彼女の言葉が終わる前に京介はすさまじい速さで雑誌をめくり始めた。彼が目当てとしているのは、桐乃の親友であり、彼の前世の曾孫である新垣あやせという少女である。そして、目当てのページを見つけたのかにへらと顔を崩して「あやせたん可愛いよ。」などと呟き始めた。もはや変態である。 それを横目に見つつ、桐乃は話を始めた。 「実は今度あの二人とコミケに行くことになりましてね。それで、あなたにも来てほしいのですよ。」 京介は「いいぜ。」と上の空で了承した。その視線は雑誌に注がれている。だが、すぐに顔を上げて話しかけてきた。 「え?以前言っていた夢幻会のサークルには参加しないのですか?」 彼が尋ねたのは、以前妹が言っていた新生夢幻会についてである。新生夢幻会は政治経済などの分野でさまざまな人々が活躍しているが、表向き社会人サークルとして活動している。そしてそれらをまとめるのが、同人サークル”夢幻会”なのである。 「私はいまやただの女子中学生ですよ?それがいきなり中央に入ってみてみなさい。少なくともいいことはおきないでしょうね。」 そう言われると京介もそれもそうだと同意した。だが、他の夢幻会のサークルには入らないのかと続けて尋ねると、少し呆れが混じった表情で返された。 「先ほども言ったとおり、私はただの中学生。あなたはただの高校生です。そして、夢幻会に入っているのは社会人ですよ?私たちにできることなど何もないのですよ。」 以前の夢幻会が巨大談合組織であったのと同様、新生夢幻会も各省庁の利害の調整を行う組織であった。そうである以上、夢幻会に入るためには利権などが絡む立場にないとならないのだ。前世でバリバリ働かされていた京介(=嶋田)には京介ともども声が掛からないのが不自然に思えてしまうのも仕方がないだろう。 もっとも、桐乃(=辻)は自身で稼いだ金(モデルのギャラ)を運用して中学生どころか普通の社会人でもそう目にかかることのできない資産を築いていたのだが、そこは割愛する。 「そういうわけで今回は4人で行きましょう。」 桐乃には彼女の趣味を理解してくれる友達があの2人しかいないのだ。いつか来た学校での友達は普通の少女であったし、京介の前世の曾孫であるあやせにいたってはオタクを毛嫌いしている。オタクの神=嶋田繁太郎だからだという理由で。 「分かりました。前世ではこういうことを楽しめませんでしたし、今ではどうなっているのか興味もありますしね。」 そうして、彼らはその夏のコミケに参加することを決定した。 313 :Monolith兵:2013/04/08(月) 23 55 31 そして、迎えたコミケ3日目。コミケを堪能した高坂兄妹は現在危機を迎えていた。コミケそのものは穏便に終わったものの、帰る途中で桐乃の親友新垣あやせに会ったのである。あやせは前述したとおりオタク趣味を憎悪している。生理的にだめというものもあるが、曽祖父嶋田繁太郎の切り開いた世界ということが大きい。まさに坊主憎けりゃ袈裟も憎いである。 あやせの存在に気づいた瞬間、桐乃は荷物を京介に押し付けたが、それをあやせが目ざとく見つけ何が入っているのか覗こうとしたのだ。そして、それを止めようとする桐乃。口論となり、実力行使に出たあやせによって破かれた紙袋。そして出てくる妹物のエロ同人誌。そうして、桐乃の趣味はあやせに知られてしまった。と思われた。 「桐乃・・・。気づいてあげられなくてごめんね。」 そう言って桐乃の手をとり、京介から距離をとるあやせは険しい表情で彼を睨みつけていた。 「ええと、何言ってるのあやせ?」 「桐乃は私が守るから!お兄さんから破廉恥なことだけじゃなくて、こんな如何わしいもの買うこと強要されてるなんて!!」 盛大な勘違いであった。だが、桐乃は内心でこれはこれでありかもとか思っていた。少なくとも自分とあやせの仲は悪くならないし、割を食うのは京介ただ一人である。また、京介はあやせを愛しているが、それを口に言うつもりもないだろう。あやせの様子は自分を通じて京介にも伝えることはできるし、いくらあやせが京介を嫌っていても兄妹の仲は簡単に引き裂けるものでもない。 そこまで数秒で考えた桐乃はあやせの服を握り締めながら、か細い声で「ありがとう。」と言った。それにより、あやせの中で京介は倒すべき怨敵となったのだった。 「え?え?」 あまりな急展開で頭が追いつかない京介はただ間抜けな声を出すだけしかできなかった。愛する曾孫にいきなり変態シスコン鬼畜兄貴と罵声を浴びせられ、親の敵を見るような目で睨まれているのである。 そんな京介を見たあやせは好機と見たのか、彼の股間を蹴り上げ、蹲り痛みをこらえている京介を尻目に桐乃の腕をとって走り始めた。 「何がどうなって・・・。」 股間の痛みで立つ事もままならず、2人の走り去る姿を見る京介はただ「どうしてこうなった!」と桐乃と天を恨むしかできなかった。 おわり
https://w.atwiki.jp/gousyuu-imouto/
合計: - 今日: - 昨日: - 開設 2009 04 04 こんにちは、当Wiki管理人の豪襲です。 当Wikiは意味不明な我が妹Aがあまりに迷言や珍言を吐くために、なんとかして形に残しておこうと計画され作られたWikiです。 誤解のないよう書かせていただきますが、「妹Aを中傷することが当Wikiの本意」ということではありませんので、ご理解のほうをお願いいたします。 ちなみに「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(伏見つかさ著)」とは一切関係ありません。すみません。 以下の条件に当てはまる方は気分を害す恐れがあります。 速やかにブラウザの戻るを押してください。 正義感が人一倍強く、このような趣旨に嫌悪感をお持ちの方 二次だろうが三次だろうが妹が好きで好きで仕方ない方 素人の書く稚拙で寒い文が嫌いな方 他、思いつき次第追加しますが、以上のような方にはお勧めできません。 ご了承ください。 なお、当Wiki内の画像やテキストその他一切のものは無断転載禁止となっております。 お手数をかけますがこちらまでお願いします。
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/389.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1294505746/499-507 『傘』 パラパラと降りだした雨が土砂降りへと変わるのに、そう時間はかからなかった。 俺は今、コンビニの軒下で雨宿りをしているところだ。 別に傘を忘れた訳じゃないんだぞ。赤城の奴が、どうしても都内に行く用事があるから雨に降られたら困る、 なんて切羽詰った顔で言うから貸してやったんだよ。 その時は問題ないと思ったけど、おかげ様でこのザマ、びしょ濡れだ。 あの野郎、何の用事かは知らんがこの貸しは高くつくからな! しかしそれはともかく、こんな事なら麻奈実の買い物に付いて行くべきだったぜ。 「きょうちゃん、今日はごめんね~」なんて珍しく言うから遠慮しちまったけどさ。 ま、あいつもここは帰り道だし、待ってれば通るかもな。寒いけど少し我慢するか。 「あんた、なにしてんの?」 とその時、俺の耳に良く知った声が飛び込んできた。 「なんだ、お前か」 視線を向けると、怪訝そうな顔で妹が――桐乃がそこに立っていた。 また面倒くさい事にならなきゃいいが、と嫌な予感が頭をよぎる。 「傘持ってないからさ、雨止むの待ってんだよ」 「なんで今日みたいに日に持って来ないの?しょぼ」 ほんと一言多いよな、お前は!それになんだよ?その残念な子を見るような視線はさあ!? けっ、いいけどよ。お前にどう思われようが基本的には関係ないし。 「うるせえな。こっちにもいろいろ事情があんだよ」 「はいはい。でも結構本格的に降ってきたし、待ってても止まないかもしんないよ?」 「そん時は……」 ここで言葉に詰まった。 そういやどうすっかな?あんま考えてなかった。まあいっか。幸いにもここはコンビニだし―― 「仕方ねえから傘買うよ」 「ふーん……ならさぁ」 極々自然に、さらりと桐乃が言葉を続ける。 「あたしの傘に一緒に入ってく?」 「は!?」 思わず自分の耳を疑ったぜ。だってそうだろ?桐乃が、あの桐乃が俺に対して「一緒に入ってく?」なんて 優しい台詞を言うはずがない。 そうそう、きっと俺が聞き間違えたんだ。そうに違いないよ。 「だ、だから、買うのも馬鹿らしいし一緒に帰ってあげるって言ってんの!」 「な!?」 信じられないことに、どうやら聞き間違いでは無かったらしい。 ふと辺りを伺うと、道行く奴らが俺達に驚きやら嫉妬の眼差しを向けていやがる。 くっ、お前ら違うんだぞ。こいつは妹なんだぞ。 「チッ、なに?なんか不満なの?」 「いや、そうじゃ無いけど……」 確かに提案自体には不満はない。渡りに船とはこの事だしな。でも、ぶっちゃけ気が進まないんだよ。 だってそうだろ?誰が自分の事を嫌ってる相手と相合傘をしたいんだって。少なくとも俺は嫌だぜ。 だけど、そんな俺の思いなんざは、桐乃にはまったくあずかり知らぬ事だろう。 「ほら、行くよ!」 「お、おい!?」 俺は強引に傘の中へと引きずり込まれる。 「うっさい!寒いんだからグダグダ言うな!」 「……へいへい、しょうがねえな。分かったよ」 かあ~っ、もう腹を括ったよ。どうせ抵抗したって無駄だしな。 ・ ・ 止まぬ雨の中、一つの傘で俺達は家路を歩いている。 傍から見れば、想像するに恐ろしいが、恋人同士にも見えるかもしれない。 だけど実際はそんな甘い雰囲気は一切無くて、いつまで経ってもお互いにずっと無言のままだ。 もっとも、別に気にならないけどな。俺は話す事なんて特に無いし、もちろんそれはこいつも一緒だろうしよ。 しかしまだ秋だってのにさみーな。風も冷たいし、早く家に着かないかなあ。 はあ、と声にならないため息を吐く。 だが、そんな状況を変えたのは、意外にも桐乃だった。 「ねえ、あんたそっちの肩が傘の外に出てない?」 「あん?ああそうだな」 気のない返事を俺は返す。 おせーよ。今頃言うなっての。 「そうだなって、ずぶ濡れじゃん。もっとこっちに来なよ。嫌だけどそれくらいは我慢してあげるからさ」 「いいよ。別に俺はこれでいいって」 桐乃の言葉に軽くかぶりを振る。 何も嫌だった訳じゃない。いや、そりゃ少しは嫌だったけど、それよりも別な理由があったからだ。 でも、それをこいつに言うつもりはない。どうせ馬鹿にされるだろうし、なにより俺が勝手にやってる事だからな。 ……て思ってたんだけど。 何だよその表情は?俺に近づかれるのが嫌じゃ無かったのかよ? そういや、さっき俺を引っ張り入れる時も、一瞬だけ妙な顔してたな……。 うな垂れるように俯く桐乃。その姿は、いつものこいつからは想像も出来ないくらいに弱々しく見える。 それはまるで、初めての人生相談を打ち明けた時や親父やあやせに趣味がバレた時の、あの桐乃だ。 ここでハッキリ言っておこう。俺は妹が嫌いだ。大嫌いだよ。 だけどさ、そうだからってこいつにこんな顔させて良いなんて理由は無い。 だから―― 「ちげーよ」 俺は、本心からそう言った。 「俺がもっとそっちに寄ったら、逆にお前が押し出されて濡れちまうだろ?だから俺はこれで良いんだよ」 何故だかは分からないが、妹が不安に感じてるならその原因を取り除いてやらなきゃいけない。 なんてったって俺は兄貴だしな。まあ、ちっとばかし照れ臭いけどさ。 「バカじゃん……」 小さな声音の呟きが聞こえた。ああ、確かに大馬鹿だよ。 それから桐乃は立ち止まり、ふうと一つ大きく呼吸をしたようだった。 そして 「……ねえ、やっぱあんたがこれ持ってよ」 俺に傘を押し付けて来た。 否も応も無い。無理矢理に柄を握らせやがる。 それから、自由になったその手をぬっと伸ばしてきて――腕組み!? 「お、おい!?」 「こうした方がお互いに濡れないでしょ。だから仕方なくこうすんの」 「だけどこれって……」 どう見てもカップルです。本当にありがとございました。 柔らかな桐乃の感触と甘い匂いに、俺は不覚にもドキリとしてしまう。 いやいやいや!嘘、嘘だよ嘘!妹にドキッとなんかするはずないでしょうが!? しかしこいつ、仕方ないとはいえ、一体どんなツラで…… 「ぷ。なにその顔?まさか妹と腕組みしてドキッとしちゃったワケ?うわぁ、このシスコンてばマジでキモ~!」 こんなツラでした。 てかさっきまで沈みきってたよね?それなのに何で今はニヤニヤしながら人に罵声を浴びせてくんだよ!マジ分かんねえから! それに、俺は断じてシスコンじゃねえからな! 声を大にして抗議をする俺。だが、桐乃は知らぬ存ぜぬだ。 それどころか、ギュッとさらに強く腕を組んできやがる。 あー、もう好きにしてくれ。 「ねえ」 ひとしきり笑ってから、桐乃が興奮の収まらないような赤い顔で俺を見る。 これ以上は知るか!と言いたかったんだが、今度は素直な顔じゃねえか。 しょうがねえ。この際だし、人生相談と思って聞いてやるよ。 多分ロクでもない結果になるのは分かってるけどな。 で、なにが言いたいんだ? 「帰ったら久しぶりにシスカリ対戦やるからね。またボッコボコにしてあげるんだから!」 『傘』――桐乃視点 ちょっとした買い物を済ませお店から外に出ると、かなりの雨が降っていた。 天気予報は大丈夫だって言ってたんだけど、ほんとアテにならないよね。 でもあたしは慌てない。こういう事もあろうかと、ちゃんと折り畳み傘をカバンに用意してあるし。 超かわゆい上に準備万端だなんて流石あたしだと自分を褒めてあげたい。 まあ、それはそれとしてさ 「うう、さむ……」 この寒さ、まだ秋だってのにマジありえないんですケド。 こんな日は早く帰って部屋でエロゲーやるのが一番だと思うよ。まっててね、あたしの愛しい妹達! 「ん?」 とその時、あたしは思わず足を止めた。 と言っても別にたいした理由は無い。コンビニの入り口でつっ立っている知った顔を見つけたからだ。 「あんた、なにしてんの?」 「なんだ、お前か」 そういって間抜けな返事を返してきたのはあたしの兄貴――京介だ。 珍しい。今日は地味子と一緒じゃないんだ。 「傘持ってないからさ、雨止むの待ってんだよ」 そんな事だろうと思った。だってあんたから水滴が落ちてるもん。 まあ、水が滴っててもいい男でも何でもない地味面だけどね。 「なんで今日みたいに日に持って来ないの?しょぼ」 「うるせえな。こっちにもいろいろ事情があんだよ」 ちょっと指摘してやったら、何やらバツの悪い顔で言い訳をする。 どうせ最初から持ってないだけだろうに、恥ずかしいからって嘘ついちゃってさ。かっこわる~。 「はいはい。でも結構本格的に降ってきたし、待ってても止まないかもしんないよ?」 「そん時は……仕方ねえから傘買うよ」 「ふーん……ならさぁ」 どうしてだろう?その時あたしの口は、意思とは無関係に勝手に言葉を吐いていた。 「あたしの傘に一緒に入ってく?」 「は!?」 あたしの提案に、心底驚いたように京介が目を丸くする。 ううん、こいつだけじゃない。驚いていたのはあたしも一緒だ。 なんでこんな事を言ってしまったのかまったく分からない。とにかく何でもいいから早く理由を言わないと! えーとえーと……。 「だ、だから、買うのも馬鹿らしいし一緒に帰ってあげるって言ってんの!」 「な!?」 ビクっと体を揺らした後で、周囲を伺うように京介がチラチラと視線を動かす。 むう?あたしがここまで言ってあげてるのに、何この態度。 「チッ、なに?なんか不満なの?」 「いや、そうじゃ無いけど……」 そう言う割には随分と露骨な表情だった。 ズキリと胸の奥が痛んだ気がして、あたしはほんの一瞬顔を歪ませる。 きっと、こいつがせっかくのあたしの好意を無下にするからだ。もうアッタマ来た! 業を煮やしたあたしは、強引に京介の腕を取って傘の中へと引っ張り入れる。 「ほら、行くよ!」 「お、おい!?」 「うっさい!寒いんだからグダグダ言うな!」 「……へいへい、しょうがねえな。分かったよ」 ・ ・ 止まない雨の中、一つの傘であたし達は家路を歩いている。 傍から見れば、想像するに最悪だけど、恋人同士にも見えるかもしれない。 だけど実際はそんな甘い雰囲気は一切無くて、一分が経ち、二分が経ち、五分が経っても、あたし達はずっと無言のままだ。 もっとも、別に気にはならないけどね。こいつはきっとあたしに話す事なんて無いだろうし、それはあたしだって一緒だし……。 雨脚は依然として強く、風も冷たくて思わず身震いしてしまう。さっきよりも寒く感じるのは、多分、気のせいだ。 そういえばこいつも結構薄着だけど寒くないのかな――何気なくそう思って、あたしは京介を横目で伺う。 と、そこである事に気がついた。 「ねえ、あんたそっちの肩が外に出てない?」 「あん?ああそうだな」 「そうだなって、ずぶ濡れじゃん。もっとこっちに来なよ。嫌だけどそれくらいは我慢してあげるからさ」 「いいよ。別に俺はこれでいいって」 さっきと同じような拒否だった。 さっきよりも強い痛みが、胸の奥から湧き出してくる。 なんで?なんでこんなに嫌がるんだろう?普通は濡れるの嫌だよね。さっきだって傘に入るのに全然乗り気じゃなかったし。 あたしの事、そんなに嫌いなのかな……。 「ちげーよ」 それは凄く強い言葉だった。あたしは何も言ってないはずなのに、何が『違う』のだろうか。 だけどその真っ直ぐな力強さに、あたしの胸はドクンと高く音を鳴らす。 「俺がもっとそっちに寄ったら、逆にお前が押し出されて濡れちまうだろ?だから俺はこれで良いんだよ」 そう語る京介はそっぽを向いていて、その表情は分からない。 ……なにそれ。まさかそれで格好つけちゃってるつもりなの? だとしたらあんたって本当に 「バカじゃん……」 でも分かった。あんたがそういう態度なら、あたしにだって考えがあるから。 足を止めて、一つ大きく呼吸をする。そして 「……ねえ、やっぱあんたがこれ持ってよ」 そう言って傘を押し付けた。 当然否応は言わさない。それから自由になった手を京介の腕へと絡みつかせ、腕組みをする。 「お、おい!?」 「こうした方がお互いに濡れないでしょ。だから仕方なくこうすんの」 そう。濡れて風邪でも引かれたら、傘の持ち主のあたしが責任感じちゃうでしょ?だからこうしてくっ付くの。 単にそれだけ。絶対に。きっと。多分。 「だけどこれって……」 「ぷ。なにその顔?まさか妹と腕組みしてドキッとしちゃったワケ?うわぁ、このシスコンてばマジでキモ~!」 からかうように言ってやると、慌てふためいた様子で京介が抗議の声を上げた。 あー可笑しい。ほんと可笑しくて、いつまでたってもあたしの胸の動悸が収まらない。 気がつくと、あれだけ寒かったのはずなのに、今はとても暖かった。 こうして腕組みしてるお陰かな?きっとそうだよね。うん、だから絶対にこの腕は離してあげないんだ。 「ねえ」 そしてあたしは、再び京介に人生相談をする。 今度はちゃんと自分の意思で。 「帰ったら久しぶりにシスカリ対戦やるからね。またボッコボコにしてあげるんだから!」
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/328.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1291723688/113-117 ※微グロ&スカ描写有り 大学に進学した俺は、一人暮らしを始めた。 俺の彼女達との性活には、両親がいるあの家では窮屈すぎたからだ。 部屋は沙織が用意した。2LDK。 一部屋は大学生としての俺が過ごす為の部屋。 もう一つはアイツらの彼氏として俺が過ごす為の部屋だ。 後者の部屋はコンクリ張りで掃除がし易いようになっている。 あと鎖とか、マットとか、本田ホワイトベース……じゃなかった、三角木馬とか。 「沙織、出すぞ……」 沙織の下乳から愚息を引き抜くと、部屋の薄暗い照明に反射する乳首ピアス目がけて白濁を発射した。 「ふぅ……」 「あは…たっぷり出たでござる……んちゅ……」 沙織がウットリと声を漏らすと、今だ奮える俺の肉棒に舌を伸ばした。 「……おい、誰がチンポしゃぶっていいって言ったよ?」 射精後の力ないペニスで、沙織の頬を数度叩く。 「ううぅ…拙者も京介氏のおちんぽを一度しゃぶってみたいのでござる……」 一回だけ、とお願いをする沙織に対し俺は首を振る。 「フェラしていいのはあやせだけだ。そういうルールだろうが」 そういうのは一度破ったら、雪崩式に他のヤツも破らなきゃならなくなる。 まったく……沙織はそういう事は一番考えてくれると思ってたんだけどな。 「今度、もっと新しいプレイ考えておくからよ」 沙織の豊満なバストを揉みし抱き、俺が放った生暖かい精液を染みこませながら囁く。 「も、もっとでござるか……」 「ああ、だからそれで我慢しろ。他の連中だって、俺にパイズリしたいってヤツはいるんだぜ」 物理的にできない奴もいるけどな。 っていっても、オッパイは挟むだけのプレシャスじゃないけどね! 「ふぅっ……腹減ったなぁ……」 部屋に置かれたソファーに腰を掛け、俺は呟いた。 昼は麻奈実に尿を飲ませはしたが、俺は何にも口にしていなかった。 っていうか、麻奈実を公園のトイレに置きっぱなしだ。後で回収しねぇとな。 いや、待てよ? たしか今日は桐乃達も家に来る筈。丁度良いから、アイツらに回収させて…… ものぐさな事考えていたら、「ピンポーン」って呼び鈴の音がしやがったよ。 「あれ? 沙織来てたんだ」 来るのはえーよ……とは言わないでおく。言えば癇癪を起こすのが目に見えてるからだ、俺の妹様は。 「お、お邪魔します……」 うんうん、ブリジットちゃんは挨拶ができて偉いなー それに比べて桐乃、お前は親父の躾もあって、実家じゃ靴だってキチンと揃えてたってのに 俺ン家くるとなんでそう、挨拶もせずに上がってくるんだ、お前。 「きりりん氏とゆっくりお話したいのでござるが、拙者用事があって、これで失礼させてもらうでござる」 「あ、そうなのか? おい、沙織、ちょっとこっちこい」 身支度を調えた沙織のシャツのボタンを再びはだけさせ、フロントフォックのブラを外し乳首に噛みつく。 「はうっ!?」 充血した乳首を見て、俺はちょっとした征服欲を満たした。 「ふぁっ…ふぁっ…」 ブリジット膝の上に抱きかかえながら、金髪から覗く耳に舌を這わせる。 異物が耳の穴をうねる感触に、幼女の小さい身体が俺の上でバタついた。 「この黒いタイツの下はどんなパンツ穿いてるのかなー?」 「兄貴ってさぁ、ソッチの趣味の人」 オイコラ、この姿を見て何をどう勘違いしたらそうなる。 パツキン幼女の黒タイツを膝の上で破る男――どうみても足フェチだろうが。 百歩譲ってもロリ&ニー。 断じて100%のロリじゃない。いわばハーフ&ハーフ。 ロリコンメモリとニーメモリでクロスアウッ!した正義の味方に決まってんだろ。 「つーか俺がロリなら、お前抱いてねぇだろうが」 「なっ……そ、そりゃそうだけどさ……」 「そもそもお前にロリ言われたくねぇ。お前、途中でブリジットを襲っただろ?」 ブリジットと桐乃が目を見開き、ブリジットは直ぐさまブンブンと首を振る。 く……なんて健気な。桐乃を庇おうとしていやがるぜ。そんな良い子にはご褒美だ。 千切れたタイツから円を描き、ブリジットの白い肌を覗かせる。そこを触れるか触れないかの距離で撫でてやる。 「はぁうぅん!?!」 俺が丹念に開発した彼女の足は、今や全脚性感帯といって差し支えないのだ! 「お、襲ってなんかいない!」 「は? んじゃこのシミはなんだよ」 ブリジットの膝を抱え、M字に開脚させて桐乃に向ける。 ……おい、しまりの無い顔でブリジットのパンツ見るなよ。やっぱお前変態だろ。 「ブリジットはお前と違って、ちゃんと我慢できる子だからな。俺にヤられるのを想像して濡らすようにはできてねぇ」 「お、襲っていないってば! ちょっとペロペロしただけ!」 それを世間では襲うというのではないでしょうか? 「お前さ、こんな小さい子にんな事していいと思ってんのか?」 この画面の向こうの人達の怒りの声が聞こえるぜ、「お前が言うな」ってな! 「お兄ちゃん、あまり桐乃ちゃんを虐めないで」 「ブリジットがそう言うなら、仕方ないな……」 ブリジットはお礼の意味を込めて、俺の半分ぐらいしかない小さな手で俺のシャツのボタンを外すと 俺の乳首にさくらんぼのような唇でキスをした。 「か、可愛い……」 それは同意するが、桐乃、鼻血を拭け。 「ブリジット、今日はブリジットの膝の裏を使うからな」 「はい」 要望を受けたブリジットが、身体の位置をずらす。 右膝だけに身体を乗せ、バランスと取ろうとする彼女を後ろから支えてやると、それだけで嬉しそうに笑った。 くぅぅ…この純心さの1割でも桐乃にあれば…… などと考えながらも、俺のマジックステッキはメテオインパクト状態だ。 それをブリジットが左足の太股の裏で挟んで扱く。 子供特有の高めの体温と、柔らかい肌が怒張に密着し、破れたタイツがこそば痒く裏筋を刺激してきた。 「いいぞ、上手だブリジット」 「えへへ」 さて、後は桐乃だが…… なんてこの刺激から逃れる為に別の事を考えてみたり。 いや、だっていくら気持ちいいからって、幼女に即KOは俺のプライドが許しません。 「おい桐乃、俺は腹が減ってるんだ。ゆで卵入れてたろ、出せ」 「え…う、うん」 こいつ、見入ってやがったな…… ぜってー「アルファちゃんが犯されてるよぉ…ハァハァもげーー!」とか考えて顔だ。 まあいいけどよ。沙織みたいに自分も足コキさせろと言ってくるよりは、他人に迷惑かけないしな。 「じゃ、じゃあ今から玉子出すね」 手際よくスカートを脱いだ桐乃が、がに股になりながら宣言してきた。 だが、断る。 「どこから生むか、ちゃんと言え」 「あ、あたしの……妹のケツマンコから玉子生みます! 兄貴に妹腸で温めたホカホカゆで玉子、食べて貰うために、ひり出すの!!」 俺が頷くと、桐乃は紅潮した顔を歪めて括約筋に力を入れ始める。 桐乃のケツマンコは俺の努力のかいあって、玉子の2、3個なら余裕で飲み込むが 出すとなると繊細な動きが要求される。力みすぎて玉子が潰れ、 黄身と白身が混ざってボロボロになった状態で桐乃のケツ穴から出てきたらホラーだ。 「ん…ふぅ……ふぅ…」 そんな訳で桐乃は慎重に、少しずつ自分の腸壁を動かして玉子を落としていく。 玉子の球体が腹部を圧迫する度に、桐乃の秘所からは愛液が零れた。 「いいぞ、桐乃。白いのがちょっと見えてきた。頑張れ、頑張れ」 俺が応援すると、健気にも桐乃はペースを速め、身体をよじりながらも玉子を産み落とそうとする。 そうはさせまいと踏ん張る白身が、桐乃のピンク色の腸肉に吸い付いて離れない。 ツルツルした玉子の表面は、腸液によるものだろう。 「はっ…はぁっ……っん…ふ……ぇ…」 桐乃は酸素を掻き集めるように、空へ舌を伸ばしていた。目の焦点はもう合ってない。 僅かに残った羞恥と、ケツ穴から受ける快楽に、茹で上がってしまったらしい。半熟ぐらいか? 「はひゅっぅ…!」 ポンっと桐乃が一つ目の玉子を床に産み落とした。弾力のある玉子は、僅かに床を跳ねて俺の元へ転がってくる。 ブリジットが身を屈めてそれを拾うと、俺に食べさせてくれた(マジよい子) 「もぐもぐ……酸味と塩気が効いていて中々だぞ。ほら、次も頑張れ」 噛み砕いた玉子をブリジットに口移しで分けてやりながら、桐乃に促してやる。 桐乃の小ぶりの可愛い尻から、腸襞がはみ出て戻らない様が、エロい。今度しゃぶろう。 「おじゃましまーす。お兄さん、言われたとおり、お姉さんを連れてきましたよ」 流石に子供のブリジットは遅くなると家の人が怪しむ。 名残惜しみつつも、彼女を帰し、桐乃を責め立てて時計の長針が一周した頃 あやせがやってきた。事前に連絡した通り、麻奈実を回収して。 「おう悪いな、あやせ」 コートにくるまった麻奈実はどこか上の空だ。 ちょっと放置プレイが長すぎたか? まあいい、大事なのは麻奈実が俺専用便器だって事だ。 精液から小便、大便まで、身体や口ん中で受けとめるのがコイツの役目だ。 コートをひっぺ返えされ、緊縛された痕やマジックの落書きを落とす暇もなく(どうせ汚れるしな) 麻奈実は俺に手を握られてトイレに向かう。 「あの、お兄さん? 桐乃は?」 「ん? 寝てる。やっぱケツ穴をグラス代わりにしてワイン注いだのが悪かったかな? まあそういう訳で俺の膀胱も我慢の限界なんだわ。だから詳しいことは後で」 「お兄さん! 何考えてるんですか! 桐乃は未成年ですよ?! お酒なんて!!」 うおっ…ちょっとチビった。あやせ怖っ! 「い、いや、桐乃は飲んでないよ、うん。ケツ穴にワイン注いだだけ(大事なことなので二回言いました」 まあ、口内摂取よか腸内摂取のほうがヤバいと思うけど、それは言わないでおく。 「お兄さんも未成年じゃないですか!」 あ、そうだった……ヤベー、あやせたんの目から光が無くなってくよ…… 「……どうしてお兄さんは私を怒らせるんですか?」 「いや、怒らせるつもりはないんだけどね……結果的にそうなってしまうというか……」 「私はこんなにお兄さんの変態性欲を受けとめているのに、ちっとも収まる気配がないし……」 それはあれだ、むしろ逆効果だ。ドンドン俺はレベルが上がっていってる気がするぜ。 「私は……お兄さんの為に歯まで抜いたのに」 「は?」 え? 今なんて? 歯? 「ふふふ……ちゃんと調べたんですよ。歯の無い口でじゅぽじゅぽすると気持ちいいんですよね? だから私、抜いちゃいました。モデルは歯が命なのに……お兄さん専用の口マンコになるために 全部抜いて、入れ歯にしたんですよ? ふふふ……さっそく試してみますか?」 すぽっと総入れ歯を外すあやせ。 わーホントに歯がなーい。口を閉じると唇が窄まってるよ? …………ドン引きです。 レベル上がったとか自惚れて済みませんでした!! 俺なんて鳥無き島の蝙蝠でした!! 「あやせ…その、俺……なんていったらいいか……あうっ!?」 あ、あやせさん、そんな激しっ…… 「じゅぽっ…じゅるっ……はむっ…きゅっ…きゅっ……」 う、うおぉぉ!? た、確かに気持ちいい。 比較にならないほどの肉の密着感と、圧力…… 歯茎の凸凹が肉棒に刺激を与えつつ、表面の粘膜が喉奥への挿入を容易くするっ!? こ、これがレベル5の性癖……っ!? 「じゅるるるる……ちゅうぽっ…ぬぽぽ……ちゅるるっ……」 この未知の領域に、俺があやせに仕込んできた舌使いまで加わるというのか……!? いや、それよりも、このフェラをするあやせの顔を見ろ! まるで泥濘の底、まったく光を映さない純然たる黒…… ああ、ゾクゾクしちゃう! そんな目で見上げられるとゾクゾクしちゃうぞ、お兄さん! 二重、三重の意味でゾクゾクしちゃってりゅうぅぅぅん! まさか瀬菜にケツの穴を舐められるよりゾクゾクする事があったなんてっ!? 「ぐう……あやせ! 出るっ!!」 「じゅるっっ……んぷっ!? んんー…ごぷっ…んっぷ…ん…あむ……こくこく……」 ふ……俺も堕ちたな…… 桐乃達が帰り、一人になった部屋で俺は天井を見上げた。 知らない天井だ……いや、知ってるけどね。でもあれじゃん、天井って滅多に見ないよね? 「緊縛に、露出に、ピアスに、あと電気とかもやってきたけど…… まさか歯抜きとはなぁ……やっちまったなぁ、俺。立派な鬼畜野郎だぜ」 もうとっくにだろうって? まあ、な。けどあれだ、魔界は広いんだよ。 A級以上の妖怪を一括りにS級って呼んでるだけで、S級にも沢山あるんだよ。 そういうこった。 「しかし、あやせがフェラに乗じて飲尿までしようとしたのは危なかった」 沙織の事もあるし、そろそろそれぞれのプレイだけで通すのは限界かも知れない。 俺もいい加減マンコ童貞卒業したいしな。 「どーせなら生でしたいけど、さてどうするか」 一応、お金のアテはあるんだよ? そんな今みたいに沙織の金をアテにしてるだけの最低人間じゃないんだぜ、高坂京介は。 ふと、玄関の空く音が聞こえた。 時計を見ると、もう日が昇り始めている時間だ。 「フェイトさん、待ってたぜ」 俺は彼女を抱きしめると、優しくキスをした。 他の子と違って、俺は彼女を汚したことはない。 こうやって、人の温もりに飢える彼女を抱きしめ、愛撫してやるだけだ。 「んっ……はぁ……」 暫く俺に身を委ね、ゆったりとした絶頂を数度味わったフェイトさんは まどろみから覚めると、封筒に入った札を俺に渡した。 彼女が風呂に沈んで稼いだお金である。 そう、つまり彼女が俺のアテというわけだ。 ……俺は一体ドコで道を踏み外したんだろう。 おわれ
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/590.html
前回までのあらすじ 桐乃と風呂に入ることに成功した京介は、桐乃の身体を洗ったり、小便を浴びたりしたのだった。 「桐乃、続きを始めよう!」 「へ!?これで終わりじゃないの!?」 終わりじゃないんだな、これが。 「次は、俺の乳首を舐めてくれ」 「は?京介、あんた男でしょ?乳首なんか舐められて感じちゃうわけ~www 恥ずかしいヤツwww」 「桐乃、乳首舐めを馬鹿にする者は乳首舐めに泣くっつってだな、、、」 われながら、何を言っているのかさっぱりわからん。 「は?わけわかんない。なに考えてんの。。。う~ん、まあ、いいケド。あんたが女の子みたいにアンアン喘ぐとこ、見たいしねwww」 桐乃はしゃがんで俺の腰に腕を回し、乳首を舐め始めた。 ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぱ、ちゅぱ うおぉおぉぉぉ!これはすごい!想像していた以上に気持ちいい! 何故だろう、乳首を舐められているだけなのに、下半身(主にチンポ)にまで痺れるような快感が。 「はぁ、、、はぁ、、、あんっ」 情けない、、、情けないが、思わず喘ぎ声を漏らさずにはいられない。桐乃の顔を見下ろすと、案の定、ニヤニヤと蔑んだような目で俺を見上げていた。 「変態もここまでくると、ワラけてきちゃうwww」 何も言い返せない俺。 ただ、ただ、この快感に身を任せたい。それだけしか、頭に浮かばなかった。 「はぁ、はぁ、桐乃、、、乳首を甘噛みしたり、空いてる方の乳首を爪でカリカリしたりキュッて摘まんだりしてくれないか、、、うぅ」 「はいはい、変態さん。ママが乳首たくさんイジメてあげまちゅからね~www」 桐乃が乳首に歯を立て、絶妙な力加減で甘噛みしてくる。同時に綺麗なピンクに塗られたネイルの先で乳首を摘まんでカリカリと刺激してきた。 「くぅっ、、、!」 あまりの快感に身体に痺れが走る。ここは天国か?天国なのか!? だいたいなんだよ、この絶妙なテクは?お前、処女だろ?これは生まれ持ってのセンスなのか?こいつ手先は不器用なはずなんだけどなぁ。 性技に長けた妹、というのは、兄としては複雑な気持ちにならざるを得ない。 俺はそんなことをぼうっとする頭の中で考えていた。 何時の間にか俺のチンポは、石柱のように硬くそびえ立っている。 亀頭のワレメからはヌラヌラとした液体が滲み出していた。 ここで、ひとつ言っておきたいことがある。 俺はそもそもここまでエロい事を桐乃に要求するつもりはなかったんだ。『はぁ?お前なに言ってんの?』と思われるかも知れないが、本当なんだぜ。 いや、たしかに今桐乃にやってもらっていることは、実は何度も妄想していた。それ以上の事も、、、。だけど、本当に桐乃がこんな事してくれるとは、思っていなかったんだ。 ただ、一緒にお風呂に入る。それだけなら、なんとかお願いを聞いてくれるんじゃないかと思っていた。それ以上のことは、出たとこ勝負の勢いだった。 いや、くどくどと言い訳がましい事を言うのはこれくらいにして、話を先に進めよう。 これは、すごく言いにくいことなんだが、、、 俺は桐乃に欲情している! 妹に、性的欲求を感じている! ここまでのことをやらせておいて今更何をと思われるかも知れないが、口に出して言うのは物凄く抵抗があるものなんだ。妹がいるヤツなら、分かってくれると思う。 俺は今まで、このどうしようもない欲望を、隠し続けてきた。他人には勿論、自分自身にさえも。 お互いに嫌いあっていた、否、無関心だった一年半前。 そして、桐乃との関係が微妙に、劇的に変わったあの人生相談。 あれから俺たちは、いくつかの出来事を経て、その心の距離を縮めたり、時には離れたりしながらも、少しづつお互いを必要とするようになっていった。 そして、最近あったひとつの出来事、、、あやせからの告白。 その時俺は、あやせの気持ちよりも先に、桐乃の事を考えていたんだ。黒猫と付き合う時にも、実は桐乃の事が頭の中に浮かんでしょうがなかった。 あの時は無意識だったが、さすがに今回のあやせの件で、自分自身に桐乃へのなんらかの気持ちがある事を認めざるを得なくなった。 俺は桐乃の事をどう想っているのだろう。実は、自分でもよく分からない。 恋愛、、、これだけは口にしたくなかったが、俺は桐乃に恋愛感情を抱いているんじゃないのか? そんな事が頭の中をよぎってからは、底無しの泥沼にはまったように苦悩の日々が続いた。 それとも、、、もしかしたら、これは単なる性的欲求だけなのかも知れない。桐乃は、改めていうのもなんだが、とんでもなく可愛い。 スタイルもいい(特に尻が好きだ)。 そんな異性が常にそばにいるのだ、欲情してもおかしくないだろう(いや、おかしいんですけどね)? とにかく俺は、恋愛経験も乏しいし、自分の桐乃に対する気持ちが、恋愛なのか性愛なのか、自分自身でも分からないんだ。 だから、、、 だから、そこのところをはっきりさせなくちゃならない。 恋愛感情についてはさて置いて、俺は桐乃に欲情している。 それだけは、どんなに認めたくなくても、事実だと、認めなくては。自分自身に嘘をつくのはやめなくては。 そう考えて、俺は桐乃との賭けに勝ちひとつだけ叶えてもらえるお願いを、『一緒に風呂に入る』ということに決めたんだ。 自分自身の欲望を桐乃にさらけ出して、その先に何があるのか? それはまだ分からない。 ただの性欲ならば、欲望を吐き出し切ってしまえば、それでケリがつくのかも知れない。 そして、欲望を吐き出した後になお残る感情があるとすれば、それは恋愛なんじゃないだろうか。 それを見極めるために、俺は自分自身の欲望をありのままに、桐乃にぶつける必要がある。 だから俺は、キッパリと桐乃に告げなくちゃならない。 「桐乃、そろそろ先へ進もうか?」 「えっ!?」 続く---